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人工知能や自動化は人類を幸せにするのか?

劇団四季の「ロボット・イン・ザ・ガーデン」
これは劇団四季の16年ぶりのオリジナルミュージカルです。
原作はデボラ・インストールでイギリスの話です。

時代背景は一家に一体のアンドロイドがいる時代です。
このアンドロイドはお手伝いさんみたいで、
何でも身の回りの世話をしてくれます。

そしてこのアンドロイドに職を奪われた人々が暴動を起こします。
アンドロイドのせいで失業者が増加します。

《自動化がもたらす近未来》

大昔なら遠い未来の話に見えますが、
最近ならもうすぐこのような世界になってしまうのではと
思っている人もいるのではないでしょうか。

「自動化」というのは期待に胸が膨らむワードです。
「自動化」=「便利な世界」=「何もしなくてもいい世界」

そもそも「自動化」は随分前から存在していました。
「自動ドア」なんかは典型で当たり前になっています。
「全自動洗濯機」「自動食器洗い機」「自動掃除ロボット」など、
身の回りもどんどん自動化されています。

そして最も期待が高いのが自動運転です。
諸々の課題を除けば、自動運転自体は完成に近い状態に
あるのではないでしょうか。

そして5Gの世界がデジタル化に加速をかけ、
6Gになると、それこそ多くのことが自動化になるかもしれません。

《ロボットが仕事を奪っていく》

そんな夢のような世界と裏腹に、
先ほどのロボット・イン・ザ・ガーデンの話です。
人がやることが、ロボットや機械が行うことになります。

そこで間違いなく2極化が始まります。
それはロボットや機械を使う側と、
ロボットや機械に仕事を奪われる側です。

RPAの導入もどんどん進んでいます。
弊社の関連会社でも導入していますが、
使用しているシステムの仕様が変わるとRPAが動かなくなります。
そうすると業務に支障がでます。
あったら便利なRPAも無ければならない存在になりつつあります。
しかしながらRPA化が進むと、少なくとも単純事務作業は
RPAが代わって行うことになり、そこは人が不必要になります。

自動運転も実用化されるとドライバーが仕事を失うかもしれません。
また自動車が全て電気自動車になればエンジンが必要無くなります。
そうするとエンジンを作っていた様々な会社が業態を変えなければ
生きて行けないかもしれません。
これは自動化とは別の話ですが、
自動化に付随して他の業界にも影響が出る可能性があります。

そうならないために、人は付加価値の高い仕事にシフトしなければなりません。
しかし付加価値の高い仕事を今度は人工知能が奪っていきます。

《人間につきつけられた今後の労働の課題》

そもそもコンピューターの台頭で世の中は便利になりました。
コンピューターが人間の行う仕事の代わりをしました。
でもコンピューターが多くの人の仕事を奪ったわけではありません。
(結果として奪ってしまったものはあるかもしれませんが)
これはコンピューター化と経済成長が同じタイミングだったからです。
むしろコンピューター化が経済成長に大きく寄与したのではと思います。

しかし今は日本の経済成長も鈍くなり、給与は30年も変化が無いと言います。
こんな中での自動化は失業者を増やすだけになってしまいます。

労働は国民の義務です。
そして国民は働いて税金を納めて国を維持して行きます。

国民が働きたくても働けなければ税金を納められません。
税収が無ければ国は借金まみれになるか弱体化するかです。

自動化を手放しに喜ぶのではなく、国民の労働も同時に考え、
世の中が自動化になった時に、どのようなものが必要なのか、
そこにはどのような人的資源が必要なのか、
今のうちから議論をして、新しい「人間ならではの仕事」というものを
考える必要があるのではないでしょうか。

ハリー

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