ビーペックで始める業務改善スタートガイド



完璧主義向け、業務改善プロジェクトの進め方

《完璧主義とは》

あなたは「完璧主義」の持ち主ですか?著名人だと、
野球のイチロー選手や元XJAPANのYOSHIKIさん等があてはまるのではないでしょうか。
イギリスのとある研究によると、現代人は一昔前よりも完璧主義の割合が高くなっているそうです。

「完璧主義」にはいいイメージ、すなわち「自分や他人に最高の基準を求めて高い成果をだす」といった面と、
悪いイメージ、すなわち「堅苦しく融通が利かない、完璧でないものはすべて失敗ととる」があるのではないでしょうか。

心理学においては「万全を期すために努力し、過度に高い目標基準を設定し、
自分に厳しい自己評価を課し、他人からの評価を気にする性格を特徴とする人のこと。
定められた時間、限られた時間の内にて完璧な状態を目指す考え方や、精神状態のこと」と定義されているそうです。

また先述の研究者によると、完璧主義には2つのパターンがあり、
「自らに課している基準」がただ高いだけ/高すぎて実行不可能の違いによって、
健全なもの(=常に全力をつくすことをモチベーションにする)と、
不健全なもの(=バーンアウトしがち、ストレスを溜めやすい、うつ傾向がある)に分かれるといいます。

《完璧主義が健全であるために》

では完璧主義の考え方に対して、どのようなことに気をつければ「健全」でいられるのでしょうか?
 ・自分に対しても他者に対しても「OKの基準」が高すぎないように意識する
 ・過去の失敗から未来への不安に繋がってしまうときは「今」に集中する 等々。。。

試験の合格点のように明確な基準があるものと違って、
仕事に関する「OKの基準」は人それぞれ違うものなので難しいものです。
自分の中の理想だけでなく、何に対してなのか、周りの状況はどうか、
今の自分にとってはどうなのか、等々、考慮して決めることが必要です。
また過去に思うような結果を出せなかった等の負のイメージを持ち続けていると
「また失敗してしまうかもしれない」という不安で何事も手につかない状態になってしまいます。

先のことに思い悩むより「今」やるべき事に意識を向けましょう。

《業務改善プロジェクトにおけるOKの基準》

もしあなたが業務改善プロジェクトに携わっており、
完璧主義の持ち主であれば、「OKの基準」を適正に設定しましょう。
弊社のBPECによる業務量調査においては、業務改善プロジェクト自体が初めての場合
「概ね70点を目標に進めましょう」とご案内しています。

「工場のラインの生産性を測定」など1分1秒が重要なものは例外ですが、
多くの場合、そもそも100点満点の調査など存在しません。
業務改善はPDCAサイクルを永続的にまわすことが前提なので、
回数を重ねる毎、徐々に100点に近付くことができれば問題ありません。

完璧主義の持ち主は、どのような仕事に対しても全力でのぞみ、
結果を出すことを目指す真面目な人が多くいらっしゃいます。
それはとても素晴らしいことです。ただその使いどころを間違えると、
自分の望む結果を出せず自分を苦しめることにもなりかねません。
業務改善プロジェクトに関しては「OKの基準」を高くしすぎることなく、
健全な完璧主義でいることをオススメします。

Hori

■BPEC Prject V5.0


簡単に短期で業務を可視化して、問題を抽出するツールです。
システム導入の際に、システムベンダーに要望を伝える上でも一度お試しください。
商品詳細はコチラ

■業務改善メールマガジン

次回のメールマガジンは、課題解決シリーズ『業務改善の阻害要因:部署間の抗争』のタイトルで記事を掲載します。

全体最適と言っても部署間で仲が悪くて譲ろうとはしません。
これも全体最適を阻む要因です。
どのようにして改善を進めるのでしょうか?

ご覧になりたい方は下記よりご登録をお願いします。
メールマガジン登録

BPデザイナーズでは各種セミナーや体験会も開催しております。
ご興味があれば下記よりお申込みください。
BPデザイナーズ各種セミナー



最新Blog
  • 2022年12月15日(木)

    景気の波から学ぶ

    景気の波というのは一定の波形で浮かんだり沈んだりしています。 有名な景気循環論として4つの循環があります。 【キチン循環】 短期波動で在庫変動が起因によって起こ

  • 2022年11月17日(木)

    プロセスマイニングの落とし穴

    緊急事態宣言も解除され、コロナ禍も落ち着きを見せてきたかのように思える昨今 企業や、そこで働く人々のあり方には大きな変化が求められている。 働き方改革、DX、ニ

  • 2022年10月26日(水)

    オンラインな世の中を想像してみる

    先日、いつも行く飲食店に行きました。 行く道中にいつも混雑しているお店があり、 行きつけのお店も席があるかどうかが新型コロナウイルス蔓延前の話でした。 しかしな

メルマガ登録

BPデザイナーズでは、業務改善に関する事例やポイントを解説するメルマガを発信しています! 登録はこちら