業務改善とヒト改善
業務改善は、業務を遂行する上で障害となっている事を洗い出し、
その障害を解決することで、業務を円滑に遂行できるようにして、
その結果として企業の収益を上げるようにします。
しかしせっかく効果的な解決方法を考案したとしても、業務を遂行するのはヒトです。
同じ業務を遂行するのにも、ヒトによっては生産性がまるで違う場合もあります。
また、部署間の円滑なコミュニケーションを考案したとしても、
あっちの部署は嫌いとかなどの人間の感情が邪魔をして、
せっかくの施策が意味をなさない場合などもあります。
システムを導入するのにも、今のやり方を変えたくないという反対派によって、
導入が見送られるかもしれません。
せっかくの施策がヒトによって阻害されるのです。
理想なのは、誰がやっても同じ結果になるようなしくみを作るとか、
AIやRPAを導入してヒトに取って代わるような施策も考えられます。
こうなるとヒトの感情は関係なくなりますよね。
でもどうでしょうか?
回りを見渡しても、業務というのはそんな単純なものばかりでしょうか?
やはり業務はヒトが遂行するものなのです。
優秀な人材が多い企業は、企業力も高いと思われます。
ヒトの質によって差がついてしまうものだと思います。
そこで真っ先に考えるのが教育です。
社内で研修をしたり、社外研修を受講したりします。
でも、研修を受講すると社員は成長するのでしょうか?
受講した時はその気になっても、数日経つと忘れてしまったり、
研修した内容は業務で全然活かされていないなんていう経験はないですか?
むしろ社員の成長は業務を通して達成されることの方が多いのではないでしょうか?
必要なのは、何のための研修で、この研修を受講したらその社員にどのようになってもらいたいか、
そして、それを実践することが業務上で用意されているかです。
また評価も大事な要素です。いくらやっても評価されないなら、やる気も失せてしまいます。
これからの時代は、どの業務を遂行してどのような結果を期待しているかを
明確にするような評価が必要になってきます。
そのためには、やはり業務の可視化であり、
誰がどの業務をどのくらいの量で遂行するのかを決めなければなりません。
やりたくないとか、あの人は嫌いだとか、そんなことを言っている暇があったら、
自分のやるべき仕事を遂行して結果を出さなければ、
そのような企業の業務を阻害する要員はAIに取って代わられ、
自分で自分の首を絞めるようになるでしょう。
業務改善活動をすると、それ以前の会社をたくさん見てきました。
ヒトがこんな状態ではいくら改善しても大きな効果が出ないと。
業務改善は業務改善として、ヒトの改善も並行して行い、
そして教育と評価は常に業務とセットで考えられるものだと思います。
但し、社員の成長を阻害する、会社の「文化」や「風土」が存在する場合は、
業務を改善してもヒトを改善しても何も変わらない場合があります。
これだけは経営者の考えなので。
ハリー
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